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NEW参加学生の皆さん、お疲れ様でした!
道の駅すず塩田村の製塩作業が無事終了

作業の段取りや技術向上 例年の約2倍の製塩量
金沢学院大学の学生有志が取り組んでいる、奥能登塩田村(珠洲市)での製塩作業が9月15日、無事、終了しました。8月2日から学生21人が順番に現地に泊まり込み、炎天下での過酷な作業を行いました。昨年から2年連続で参加する学生もおり、作業の段取りや技術が向上し、今年は例年同時期の約2倍の製塩ができたといいます。道の駅すず塩田村の神谷健司駅長は「学生さんたちが黙々と作業に取り組んでくれ、本当にありがたかった」と感謝を寄せました。
炎天下で砂をかき集める「浜取り」作業
学生たちが作業したのは珠洲市清水町の道の駅すず塩田村内と馬緤(まつなぎ)町に設置された計8枚の塩田で、グラウンド整備用のトンボに似た「胆振(いぶり)」で砂を塩田中央にかき集め、垂舟(たれふね)と呼ばれる箱に砂を入れる「浜取り」を行いました。
2024年1月1日の能登半島地震で甚大な被害を受けた奥能登で、道の駅すず塩田村も施設被害のほか、ベテランの職人さんが長期避難を余儀なくされるなど運営が窮地に陥り、昨年から本学の学生有志が製塩作業に協力しています。珠洲市の揚げ浜式製塩は国の重要無形民俗文化財に指定されており、約500年前の製法が継承されています。
女子学生が初参加!文学部1年の中島さん
今年は女子学生として初めて文学部文学科歴史学・考古学専攻1年の中島瑠海さん(石川・小松大谷高校出身)が作業に参加し、「暑い中での作業は大変でしたが、楽しかった」と振り返りました。(写真=笑顔で作業に取り組む中島さん)
学生の受け入れを終えた神谷駅長は「皆さんの働きぶりは立派で、感謝してもしきれない思いです」と笑顔で話しています。
~活動を振り返り~
今年の活動に参加した人に作業を振り返ってもらいました
Interview01
ー珠洲の人が喜んでくれ、「来年も行こう」と決意ー
スポーツ科学部3年 鎌田 翔さん(埼玉・武蔵越生高校出身)
塩田村の作業に参加したのは、先輩の話や説明会で珠洲の塩づくりの窮状を知り、「自分も能登の人に協力したい。今しかできない体験をしよう」と思い、今年初めて2週間行きました。最初の2~3日は炎天下の重労働でキツかったけど、一緒に働く職人さんたちに効率の良い体の動かし方や道具の使い方を教えてもらい、全力で頑張ってきました。珠洲の人が喜んでくれたことがうれしくて、「来年も行こう」と決めています。
Interview02
ー奥能登はまだまだ協力を必要としているー
経済学部1年 土田 賢太さん(石川・小松大谷高校出身)
自分の地元小松市も2022年8月の豪雨で甚大な被害を受け、そのとき初めて災害ボランティアに参加しました。大学入学後、塩田村の作業を知り、地域のために何かしたいと思っていたので参加を即決しました。珠洲の人たちは学生が手伝いに来たことを喜んでくれ、やりがいを感じながら1カ月間の作業をやり遂げることができました。奥能登の復興には、まだまだ多くの人の協力が必要で、来年も塩田村で活動したいと思っています。