金沢学院大学

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芸術学部、山崎遥加さん(4年)のデザイン採用
27日の金沢マラソン「みんなで一緒に前へ」
能登復興の願いをタオルに

 10月27日に開催される「第10回金沢マラソン」の参加記念タオルに、金沢学院大学芸術学部の山崎遥加さん(4年)=南砺市=のデザインが採用されました。能登復興への願いを込め、節目を迎える大会がさらに続くように「0」が連なり、2枚並べるとひとつながりになる模様になっています。タオル中央には第10回記念大会にちなんだ「10」の文字を置き、「大会が10年、100年、その先まで続いてほしい」という思いを「0」が連続するデザインで表現しました。タオルの端と端を合わせると模様がつながる趣向で、「手を取り合い、みんなで一緒に前へ」という意味も込められています。

「発想力が素晴らしい」
村山卓市長 能登出身の3人に優秀賞

 金沢学院大学は第2回大会から、タオルのデザイン選考に取り組んでおり、今回は芸術学部1~4年生が49点を寄せました。山崎さんは3日に金沢市役所で開かれた報告会で、村山卓市長にデザインについて説明し、「能登の方が復興へ頑張る姿に地元愛を感じる。周りの方と手を取り合い、未来に向かって進んでほしい」と話しました。村山市長は「発想力が素晴らしい」と絶賛し、「地震からの復興に向けた大会としたい」と述べました。
 優秀賞には能登出身の3人が選ばれました。七尾市の実家が中規模半壊した森田麟さん(3年)=同市出身=は「震災から一歩ずつ前へ進んでほしい」と話し、役場に勤める父が数日間、帰宅できなかったという淺川桃花さん(2年)=宝達志水町出身=は「1日も早く良い状況になるように諦めないで頑張ってほしい」とエールを送りました。全国から被災地に届く支援に心が温まったという藤岡美桜さん(1年)=中能登町出身=は「一人じゃない。互いを思う気持ちを大切にしたい」と話しました。
 金沢マラソンは石川県や金沢市、北國新聞社などで構成する組織委が主催します。大会では、組織委が「がんばろう能登・石川」と記したシールをランナーとボランティアの計約2万人、大会運営に当たる金沢市職員約1千人に配り、当日のウエアなどに貼ってもらうことにしています。

記念タオルのデザインを手掛けた学生
(左から)森田さん、山崎さん、藤岡さん、淺川さん