金沢学院大学

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【経済学部】日銀金沢支店長 特別講義開催

サブカット  11月27日(木)2時間目に、日本銀行金沢支店長 大川真一郎氏による特別講義が開催されました。タイトルは「日本銀行の業務と金融政策」です。経済学部の2年生が聴講しました。

■日本銀行の業務について
 最初に日本銀行(以下、日銀)の組織や役割について紹介があり、新しく発行されたお札についても、偽造防止に関する工夫が紹介されました。偽造は20年ごとに増えるという興味深い話もありました。電子マネーが普及しているとはいえ、まだまだ相当な数のお札が扱われているとのことで、金沢支店のみでも、1年間に扱うお札を積み上げると白山の9倍の高さになる、という話もありました。また、能登半島地震で破損したお札についても濡れてくっついたものは丁寧に剥がすなどして、新札に交換する、という地道な業務も紹介されました。

■日本銀行の金融政策について
 続いて、日銀の金融政策についての説明、さらに、北陸経済の状況について全国との比較で、データを示しながら紹介があり、北陸経済は、一部に弱めの動きもみられるが、緩やかに回復しているとの判断になるとの報告がありました。その上で、学生の皆さんに、もし、皆さんが日銀の金融政策決定会合のボードメンバーであったとしたら、金利を「上げる」「下げる」「据え置く」のどれに投票するか、というなかなか難しい問いかけがありました。学生の挙手は分かれましたが、若干「下げる」が多い傾向にありました。
 さらに、支店の役割は、データをみるだけではなく、そのデータの根拠や背景について実際に関係者のもとに足を運んで話を聞き、誤った解釈をしないことだ、という話もありました。経済状況を正確に捉える上で、私たち一人一人が、データの背後にある実情を常に意識することが大切だと感じました。

 今回の講義では金融を本格的に学び始めたばかりの2年生にもとても分かりやすく説明いただきました。大川支店長、ありがとうございました。

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