金沢学院大学

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NEW経済学部シンポジウム
「金沢から持続可能な発展を考える」を開催

 11月1日(土)13時より、石川県立図書館の2階研修室にて、金沢学院大学経済学部 2025年秋季シンポジウム「金沢から持続可能な発展を考える」が開催されました。シンポジウムは三部構成で行われ、経済学部の長谷川拓彌講師が司会を務めました。  

第一部 基調講演

サブカット  SDGsに関する基調講演として、ヨーロッパ環境政策研究の大家として国内外で活躍されている名古屋大学名誉教授の長尾伸一氏より、「地球環境危機の深化と持続発展の展望」というテーマでご講演いただきました。その中で、これまでの環境政策の歩みを振り返ったうえで、経済発展と環境保全を両立させる社会の実現に向けて、ローカルな改革とグローバルな取り組みを結びつけることの重要性について強調されました。

 

第二部 研究発表

サブカット  経済学部の奥井めぐみ教授のゼミ4年生による研究発表が行われました。奥井ゼミでは昨年、学生が3年生の時に廃棄物問題をテーマに研究を行っており、その研究成果を4つのグループに分かれて発表しました。報告は順番に「廃棄物の現状とりまとめ」「市町村データによる廃棄物量決定要因分析」「廃棄物に対する学生の意識調査」「ナッジでごみ減量の提案」でした。

 

第三部 研究発表へのコメント

サブカット  基調講演を担当いただいた長尾伸一氏はじめ、流通経済大学の加藤里紗氏、名古屋大学の韓丹氏、金沢市環境局の構正人氏、同じく田中久範氏から、研究発表に対するコメントと、持続可能な社会を実現するためのメッセージを頂きました。エネルギー問題・環境政策が専門の加藤氏と韓氏からは、分析手法や考察の面で丁寧なコメントをいただき、また、循環型社会への先進的かつ活発な取り組みを推進している金沢市環境局の構氏と田中氏からは、行政の実務家の視点から研究内容と政策との接点についてご指摘いただきました。最後に長尾氏より、総括として、「環境問題への対処の仕方として、マルチレベルでの取り組みが不可欠である」と強調された上で、官学連携や若い世代の活動に期待する温かいメッセージが送られました。
 報告した学生は、第一線で活躍する研究者や実務家の方々から直接コメントをいただくという大変貴重な経験をすることができ、卒論執筆に向けての大きな励みになりました。会場に足を運んでくれた高校生も、大学の学びを知るきっかけになったのではと期待しています。

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