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2025全日本スカイランニング選手権大会
バーティカルで栄養学部3年の小林選手、スカイで教育学部講師の枝元香菜子選手が優勝
2025全日本スカイランニング選手権大会は11月1日に長野県湯沢町のガーラ湯沢でバーティカル種目、同2日に新潟県魚沼市でスカイ種目が行われ、バーティカル女子23歳以下の部で小林華蓮選手(栄養学部3年/長野県飯山高校出身)、スカイの部で教育学部講師の枝元香菜子選手が優勝し、そろって全日本チャンピオンの栄誉を勝ち取りました。
小林選手 4年連続で世界ユース表彰台
バーティカルは距離4.0キロ、標高差840メートルを駆け上るコースで実施され、小林選手は終始、自分のペースを貫き、独走で優勝を果たしました。7月のユース世界選手権でバーティカル3位入賞以降、ゆったりと過ごしていたという小林選手は「レースに出場して他の選手たちと楽しく走り、元気をもらいました。山を駆け上っていくと心拍が上がってつらくなりますが、そんなときに〝自分は今、生きている〟と強く感じられるところがスカイランニングの面白さであり、好きなところです」と笑顔で大会を振り返りました。
小林選手は小学校1年から高校1年までクロスカントリースキーをしており、中学1年のときにトレーニングの一環でスカイランニングに出会いました。当時から「スーパー中学生」としてスカイランニング界で注目される存在となり、高校3年から本学入学後も4年連続でユース世界選手権の表彰台を飾るなど順調に活躍を続けています。
通学はバスを使わず、トレーニングを兼ねて大学下から階段を上って来るという小林選手は「小さいころからアゲハチョウを40匹ぐらい羽化させるなど生き物が好きだったので、長い階段の上り下りの間にクワガタを見つけたり、ムカデやカナヘビを見ることがあり、楽しいです」と話し、階段通学も苦にならない様子。今後について「スカイランニングはまだまだマイナー競技なので、より多くの人に競技を知ってもらいたいです」と目を輝かせました。
枝元選手 2021年のスカイウルトラに続いて、2度目の全日本制覇
スカイランニング歴13年という枝元選手は2021年に全日本選手権スカイウルトラの部で優勝するなど大学教員として働く傍ら、競技者としてスカイランニングに挑戦しています。枝元選手が今回出場したスカイの部は距離24.0キロ、標高差2200メートルの過酷なコースを駆け上って駆け下りるもので、「スタートしたらゴールするしかないという強い気持ちで、自分の走りに徹しました」とレースを振り返りました。
スカイランニングは、競技人口が少ないものの、ジュニアからマスターズまで幅広い年代の人に親しまれ、精鋭たちが国内外で活躍しています。枝元選手は「大自然の中で、仲間と共に爽快感、達成感を共有し合い、切磋琢磨し合えるのがスカイランニングの魅力です」と話し、「まだまだ発展途上のスカイランニングですが、小林選手や私がいろいろなレースに出て良い走りをすることで、多くの人に競技を知ってもらい、チャレンジすることにつながってくれると嬉しいです」と競技普及への思いも語ってくれました。