金沢学院大学

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【文学部】2023年度文学部文学科研究発表会開催

 2月14日(水)午後、2023年度文学部文学科研究発表会が開催されました。 今年度の発表は4件。計9名の学生がそれぞれの研究成果を発表しました。 発表タイトルは以下のとおりです。

  • 松村由菜(心理学専攻2年)
    「STUDENT’S DAY体験報告-金沢少年鑑別所、湖南学院、金沢刑務所」
  • 村田歩夢・竹田遥陽・沼田雄輝(歴史学専攻2年)
    「江戸時代における金毘羅信仰の流行とその要因」
  • 青木宥佳、塩井悠仁、土肥駿亮、横井里奈(歴史学専攻3年)
    「「加賀立国1200年」を契機とした地域の歴史PRと学びの場創出」
  • 入村有香(英米文学専攻3年)
    「英語科教員に求められる資質・能力」

 まず、自らが目指す職業に直結する発表をしたのは松村さん(心理2年)と入村さん(英米3年)。
 警察関係への就職を目指す松村さんは、警察が関わった人たちのその後の処遇について知っておきたいと考え、 STUDENT’S DAY という法務関係のイベントに参加しました。そのイベントで少年鑑別所や刑務所を見学し、そこで見たこと、感じたことをリアリティをもって報告しました。
 英語教員を目指している入村さんは、英語教員に求められる資質や能力につき、先行文献を丹念に調べた成果を発表しました。
 お二人の報告、発表からは、自分の将来に向けて着実に歩を進める力強さを感じることができました。
 村田さん、竹田さん、沼田さん(歴史2年)の発表は、歴史学専攻・石崎建治教授所有の掛け軸がきっかけになったもの。実物に触れたその瞬間に、発表者の方々が金比羅信仰研究の深い沼にはまりこんだのだそうで、楽しみながらこのテーマを追究していく様子がよく伝わってきた発表だったと思います。
 青木さん、塩井さん、土肥さん、横井さん(歴史3年)の発表は、2023年夏の記録的な酷暑の中、小松市河田山9号墳を調査した結果をまとめたものでした。このテーマは、2023年度地域課題研究ゼミナール支援事業の地域共創支援枠に採択されており、歴史学専攻・戸根比呂子講師率いる考古学ゼミでは、今後も継続して当該地域の遺跡の調査発掘と普及啓発活動を進めていくとのことです。
 最後は、蔀際子文学部長の「発表してくれた学生たちに感謝、そして聴講しに来てくれた学生にも感謝。こういった発表の場は、発表する側と聴講する側の人たちが相互に協力して作り上げていくもの、互いに刺激しあって学びを創る文学部を誇りに思う」という総括により、会は幕を閉じました。
 文学部はこれからも、4つの専攻の豊かな知を最大限に生かし、「学び、究め、伝える」ことを大切にする伝統を引き継いでまいります。

心理学専攻2年 松村さんの発表
歴史学専攻2年 村田さん、竹田さん、沼田さんの発表
歴史学専攻3年 青木さん、塩井さん、土肥さん、横井さんの発表
英米文学専攻3年 入村さんの発表