

FEATURE
特徴

全員留学プログラム始動
2026年度から、英米文学専攻では学生全員を対象にした留学制度が始まります。海外が初めてという人も安心して参加できるように、大学の国際交流センターと連携して、準備からしっかりサポートします。留学の期間は、数週間の短期から1年間の長期まで選ぶことができ、行き先も自分の興味や学びの目的に合わせて選択可能です。現地の文化にふれ、英語でのコミュニケーションを体験することは、教室での学びを一層深める貴重な機会になります。

英語で「何を」学びたいですか?
英米文学専攻では、「英語を学ぶ」ことが目的なのではなく、「英語を使って何を学ぶか」が大切だと考えています。英米文学専攻で学ぶことができる領域は、非常に多岐にわたり、英語で書かれた文学作品を研究する「イギリスおよびアメリカ文学」、英語圏の文化一般と日本の文化を研究する「比較文化」、英語という言語を研究対象とする「英語学」、英語の教師になるための「英語教育学」の4つを挙げることができます。英語は、そのような言語や文学、文化をよりよく理解するための一つの手段なのです。もちろん、英語はすべての研究の基礎となります。英米文学専攻では、習熟度に応じた英語の授業やTOEIC®の受験を通して英語運用能力の定着・向上を図っています。
Interview
在学生インタビュー
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言語や文化、歴史を知ると
英米文学の理解がどんどん
深まることに感動を覚えた2024年度入学生K.Tさん(福井県出身)
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異文化理解と英語力を高め、
マレーシア留学も決定
教師になり経験を伝えたい2024年度入学生R.Tさん(富山県出身)
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英米文学における同性愛や
LGBTQを探求していきたい
英語での発表で語学力もUP2024年度入学生R.Tさん(新潟県出身)
Interview
Subject of Learning
学びの題材

01 原書を読み解く
英語の物語を読む
英米文学では、英語で書かれた物語や詩、演劇、映画など、さまざまな時代の「物語」にふれていきます。読む作品は、数百年前の古典から現代の小説・ドラマまで実に多彩です。作品の中にある言葉の使い方や表現を丁寧に読み解きながら、その背景にある歴史や文化、作者の思いにも目を向けます。とくに文学作品では、登場人物の感情の揺れや、社会への問いかけといった、本質的なテーマが込められています。ひとつの作品をじっくり読むことで、物語の奥深さとともに、自分の考えを深めていく姿勢も養われます。
こうした読み方を通して、英語だけでなく、英語圏の人々の考え方や価値観にも自然と触れることができます。知らない世界に出会い、自分で問いを立てて考える。そんな深い学びの入口が、英語の「物語」なのです。

02 英語という言葉
英語の背後にある「捉え方」を学ぶ
英語学では、「英語を話す・読む」だけでなく、その背後にあるしくみや歴史を深く探っていきます。たとえば、音の出し方や文のつくり方、単語の意味の成り立ちなど、英語という言語の構造そのものを学びます。1500年以上にわたる英語の歴史をたどることで、今の英語がどのように形づくられてきたのかを知ることもできます。
また、日本語と比べながら学ぶことで、「英語話者はどう物事を捉え、どんなふうに考えるのか」といった“ものの見方”にも目を向けます。ふだん何気なく使っている言葉の背後にある考え方や文化を知ることは、新しい視点を得るおもしろさにもつながります。英語を使うだけでなく、英語そのものを「知る」学びを通して、言語への理解と観察力を深めていきましょう。

03 英語を使う能力
英語で発信する
英米文学専攻では、ネイティヴ・スピーカーの先生による授業に加えて、英語でプレゼンテーションをしたり、エッセイやレポートを書いたりする授業が充実しています。大切なのは、おもしろいテーマを見つけて、自分の考えを筋道立ててまとめ、それをわかりやすく伝えることです。
はじめはうまく話せなくても大丈夫。仲間とアイデアを出し合いながら練習を重ねることで、少しずつ自信がついていきます。こうした経験を通して、英語力だけでなく、教養や論理的な思考力、自分の言葉で話す力も自然と身についていきます。社会に出てからも、きっと大きな強みになるはずです。
Future Vision
将来像
卒業後にこそ生きてくる
英語運用能力と教養
英語力とともに、「自らの考えを発信する力」は、近年の就職活動において重視される能力の一つです。地域社会を構成する人々の多様性が高まっているなかで、異文化を深く理解し、英語を使ってさまざまな人と交流できる人材が強く求められていると言えます。例年、英米文学専攻の卒業生は公務員をはじめ観光業や接客業など、さまざまな業種に就職し、高い就職実績を達成しています。また、本専攻では英語の教員(中学校教諭一種免許状、高等学校教諭一種免許状)や、日本語教員、司書など、さまざまな資格・免許の取得を目指すことができます。この5年間で、現役・卒業生を合わせて10名が英語科の教員採用試験に合格し、教育の現場で活躍しています。
取得可能な資格・検定
- 中学校教諭一種免許状(英語)
- 高等学校教諭一種免許状(英語)
- 日本語教員
- 司書