英米文学専攻
グローバル社会を生き抜く確かな英語力と教養を身に付ける
英語は学びの手段。英語で「何を」学びたいか?
みなさんは、英語を使ってどんなことを学びたいですか?英米文学専攻で学ぶことができる領域は、非常に多岐に渡り、英語で書かれた文学作品を研究する「イギリスおよびアメリカ文学」、英語圏の文化一般と日本の文化を研究する「比較文化」、英語という言語を研究対象とする「英語学」の3つを挙げることができます。英語は、そのような言語や文学、文化をよりよく理解するための一つの手段なのです。
もちろん、英語はすべての研究の基礎となります。英米文学専攻では、習熟度に応じた英語の授業やTOEIC®の受験を通して英語運用能力の定着・向上を図っています。
自ら問題を見つけ、論理的に説明することの大切さ
英米文学専攻では、ネーティヴスピーカーによる講義だけでなく、英語プレゼンテーションやEnglish Writingなど、英語で自分から意見を発信していく授業が多く設置されています。これらの授業で大切になるのは、①面白そうなテーマを見つけ、②筋道をつけて物事を考え、③他者に分かりやすく説明することです。
こうした活動のなかで培われるさまざまな教養や論理的な思考力、積極的に話す力は、社会に出てからも必ず役に立つことでしょう。
英米文学専攻の学び
読み解く
イギリス・アメリカの文学と、その背景にある文化を学ぶ
英語で書かれたさまざまな時代の文学を読み、作品の本質的なテーマを探ります。作品を理解するために、言葉遣いや文法のような作品内の要素を分析したり、それぞれの時代の文化・社会・歴史や作家の生涯といった作品外の要素も調べたりすることで、高校での英語学習とは異なった英語へのアプローチを実践することになるでしょう。英語圏の文化や歴史を学ぶとともに、物事を批判的にとらえ、知らなかったことを進んで学んでいく姿勢を身につけます。
いう言葉
言語の仕組みを深く理解する
英語がどのような仕組みをもった言葉なのか、文法や発音の観点からも学ぶことで、私たちにとって母語ではない英語の学習はより充実したものになります。
使う能力
さまざまな角度から、英語力の向上を図る
英文の精読、ライティング、英語での発表や討論などの実践的な授業を通して、英語を読む、書く、聞く、話すの四つの力を総合的に向上させます。
卒業後にこそ生きてくる英語運用能力と教養
英語力とともに、「自らの考えを発信する力」は、近年の就職活動において重視される能力の一つです。地域社会を構成する人々の多様性が高まっているなかで、異文化を深く理解し、英語を使ってさまざまな人と交流できる人材が強く求められていると言えます。例年、英米文学専攻の卒業生は公務員をはじめ観光業や接客業など、さまざまな業種に就職し、高い就職実績を達成しています。また、本専攻では英語の教員(中学校教諭一種免許状、高等学校教諭一種免許状)や、日本語教員、司書など、さまざまな資格・免許の取得を目指すことができます。この5年間で、現役・卒業生を合わせて10名が英語科の教員採用試験に合格し、教育の現場で活躍しています。
取得可能な資格・検定
- 中学校教諭一種免許状(英語)
- 高等学校教諭一種免許状(英語)
- 日本語教員
- 司書
卒業研究テーマ例
- 言葉遊びを翻訳する―ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』翻訳の比較検討
- ピーター・ラビット・シリーズにみる社会的弱者の尊重
- 『ねじの回転』にみるヘンリー・ジェイムズの小説の手法
- トウェイン『ハックリベリー・フィンの冒険』と人種差別
- マロリー『アーサー王の死』にみる騎士道の意義
- 1688年~1704年の日英ファッション文化の比較
- コーパスを用いた類義語研究:「恐れ」を意味する形容詞
- 英語学習者はなぜ目的語を脱落してしまうのか?
- 英文読解におけるチャンキング単位の大きさとワーキングメモリの容量の関係
- 英語学習者によるbe動詞の過剰生成―時制・話題の観点から