金沢学院大学

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丸井織物
[芸術学部 芸術学科 4年]

内定先 丸井織物株式会社 (衣料・産業資材・IT・新規事業/専任職)
学部・学科 芸術学部 芸術学科 4年 (村谷聡志ゼミ)
部活 漫画部
出身高校 石川県立七尾東雲高校

EPISODE1
入学時は短大の芸術コース

 私は高校生の時に就職も検討していて、その時に「丸井織物」という企業のことを知り、興味を持っていました。しかし、高校の先生から進学をすすめられ、まずは芸術に関する知識を会得するのはありかもしれないと進学を決意。それまで芸術やデザインなどを学んでいなかったため、大学の芸術学部ではなく、基礎から身に付けたいと編入を視野に入れながら短大に進学しました。

 基礎を学ぶ中で、漆芸の知識や造形技法をより学びたいと改めて思い、大学の芸術学部に編入しました。短大、大学を通じて友達ができ、いつも彼らと過ごし、楽しい時や辛い時も共に分かち合えています。

EPISODE2
大学からは漆芸に没頭

 編入後、村谷聡志先生や市島桜魚先生が漆の道へ導いてくれ、漆芸の世界に飛び込みました。最初は蒔絵の「ま」の字も知らず、蒔絵の技法を初めてした時には「研ぎ破り」をしてしまい、悲しかった。「研げ破り」とは、蒔いた粉を研ぎすぎてなくなってしまうことで、研ぎ破ってしまうとやり直しはできません。

 しかし、漆芸作家で人間国宝の大場松魚氏の「一つ一つを積み重ねて焦らず仕事をやっていけば、必ず立派な仕事ができる」という言葉を胸に、一つ一つの工程を大切にきちっと仕事をすることを心掛け、徐々にミスを減らすことができました。
 自分にとって自分を表現できる技法は漆です。写真の作品は漆の授業で蒔絵をした時のもので、祖父母の村(旧・相神村)のキリコを漆に宿しました。

 この4年間の学びで、失敗しても諦めず、謙虚な姿勢で取り組む人間になれたと思います。人から学び、自然から学び、ものから学ぶ人間に成長できました。

EPISODE3
高校の頃から目指した企業に内定

 高校の頃、求人を見てこの企業なら人生を任せられる、と思ったのがきっかけで志望していた「丸井織物」。オリジナルTシャツ制作の「UP-T」を手掛けるなど、有名な事業も含めて幅広く展開していることにもひかれました。面接は緊張もありましたが、大学の就職支援部の方やゼミの村谷先生、友達、アルバイト先の店長が応援してくれたおかげで、無事に乗り越えられました。気張らず、いつも通りの心意気で面接に向き合い、自分の好きなファッションの話、ヴィンテージ古着のこと、服が好きということなどについて話しました。

EPISODE4
漆芸で学んだ心を仕事でも

 仕事への抱負は「仕事を一つ一つ焦らずに覚えること」。これはもちろん、大場松魚氏の言葉から。仕事内容を覚えて、良い製品を作り、人を幸せにすることは目標であり、できることが楽しみです。


高校生・受験生の皆さんへ
心配しなくても何とかなる

 友達ができるかな? とか、一人暮らし大丈夫かな? とか不安でいっぱいかもやけど、心配しなくても学校生活は絶対楽しいし、物事は上手くいくもんです。何とかなるさ。