金沢学院大学

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【経済学部】金沢国税局長の特別講義開催

 11月16日(木)の2限目に金沢国税局長・宮葉敏之氏を講師に迎え、特別講義を開催しました。テーマは「これからの社会に向かって」です。就職など卒業後の進路について真剣に考え始めるようになった経済学部・経済情報学部2年生が受講しました。

 講義前半では、税の役割、「社会の会費」である税とそのゆくえ、財政の現状、税の分類などについてお話しいただきました。後半は、特に消費税についての内容でした。消費税は全世代にわたって広く負担を分かち合う税制です。全世代型の社会保障が求められる中、その仕組みや重要性について教えていただきました。

さらには、国税庁の使命として、適正かつ公平な賦課ふか(税金などを割り当てて負担させること)および徴収の実現を申告納税制度の下でしっかりと行っていくこと、確定申告をスマートフォンで行えるようにするなどデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めていること、消費税の適正徴収や海外への資産移転による滞納に対する施策を進めていることなど、話題は多岐にわたりました。

 また、租税条約に基づく徴収共助をテーマとした動画が放映され、学生たちは、海外への資産移転を行い、不正に税の徴収を免れようとする事案に立ち向かう国税局の職員の活躍ぶりに興味深く見入っていました。最後に、専門職公務員である国税専門官の魅力についてもお話しいただきました。

 質疑応答では学生からの質問に対して、丁寧にご回答いただきました。学生の皆さんにとって、身近であり、かつ日々その恩恵を受けている税について、またこれからの社会に向かって多くの知識を得ることができる貴重な講義となりました。

講義の様子