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【経済学部】北國フィナンシャルHD
常務執行役員 経営企画部長兼デジタル部長 寺井尚孝氏
講演—地域総合会社として地域の課題解決に取り組む
6月6日(木)金融論の授業に北國フィナンシャルホールディングス・常務執行役員 経営企画部長兼デジタル部長 寺井尚孝氏をお招きし、「地域金融機関としてありたい姿」と題する講演会を開催しました。金融の最新の動きを知るために企画開催されたもので、経済学部の学生ら約220名が対面・オンラインで聴講しました。
北國フィナンシャルHDは、北國銀行を中核として、多くの金融・非金融の関連会社を傘下に持っています。地域総合会社として、従来からの銀行業務だけではなく、取引先へのコンサルティングや資産運用の助言、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の取り組み支援、デジタル通貨の発行など新しいサービスを提供して、グループの力で地域経済の活性化に取り組んでいます。
北國銀行は、全国銀行の中では中規模の地域銀行ですが、グループ会社と連携して先進的な取り組みを行い、日本の金融界で注目を集め、存在感を大いに高めています。
講義では、地域銀行から地域総合会社へと発展してきた過程を詳しく説明されました。
まず、自らがDXによる生産性向上を図り、コストを削減しながら、地元ニーズにこたえるためのグループ各社を設立したこと。経営トップのリーダーシップの下、職員全員の意識改革により、チャレンジ精神を組織内に浸透させたこと。フラットな組織を目指して、フロアー内に銀行・グループ会社の職員が自由に座ってコミュニケーションをとれる環境を整備したこと、キャリア採用を増やして多様な人材を活用していることなど斬新な取り組みが次々に紹介され、聴講する学生の興味関心を大いに集めました。
盛りだくさんの内容で、学生から質問がいくつも出されましたが、時間の範囲で丁寧に答えていただきました。最後に「能登震災後、地域の諸課題への対応が急務となっている。自ら改革の先頭に立って、地域の諸改革を支え続ける存在でありたい」と抱負を述べられて締めくくられました。