心理学専攻
見えない「心」を通じて自分と社会を幸せにする力を磨く
日々進化する心理学の世界へようこそ
心理学は、人間の心と行動について調べる学問です。といっても、現在のような心理学が行われるようになったのは150年ほど前からのことで、まだまだ人の心については分かっていないことの方が多い状態です。心理学専攻では、人間の認知や学習の仕組みを解明する「認知・学習心理学」、人間の心がどのように成長していくのかに着目する「発達心理学」、心理的な問題の改善や解決を目指す「臨床心理学」、他者とのかかわりの中での心の動きを調べる「社会心理学」という四つの分野の学びを通して、人の心に迫ることができます。まだだれも知らないワクワクすることがたくさん残されている心理学の世界に、あなたも飛び込んでみませんか。
心理学を通じて身に付く力
心は目に見えないし触れることもできません。そこで心理学では、心に関する客観的なデータを収集し統計的な分析を用いて実証するという科学的な手法を駆使して研究を行います。心理学専攻ではグループワークを通じた実験・調査実習等を通してこれらのスキルを身に付けますが、実はこうした能力は、現代社会を生き抜くために求められる情報リテラシーそのものです。心理学専攻での学びは、どんな進路に進んでも生きる社会人基礎力を養うことに直結しています。
心理学の4分野の学び
心理学を学ぶ
―「感じる」・「考える」を科学する―
ふだん、私たちが特に意識することなく行っている「見る」「聞く」「覚える」といった活動をあらためて見直し、実験を通してこれらの活動の仕組みを解明します。
を学ぶ
―誕生から死までの変化を科学する―
赤ちゃんがかわいらしい理由、赤ちゃんが生まれながらに備えている能力について学び、人間の健やかな発達には何が必要なのかを考えます。
を学ぶ
―こころの健康を科学する―
心理的な問題について理解するとともに、心理的な問題で悩む人に寄り添い、解決や改善を目指すための方法について学びます。
を学ぶ
―社会に生きる人間を科学する―
私たちはさまざまな人たちとのやり取りの中で生きています。人間の考えや行動が、家族、友人、地域、文化といった社会からの影響も受けていることを学びます。
人間関係を築き、連携できるスキルは
社会で活躍するための強みになる
心理学専攻では、児童心理司や少年警察補導員等の公務員心理職やカウンセラーなど、心理学の専門知識が直接的に生きる職業を目指すことが可能です。特に専門性の高い職種については大学卒業後に指定大学院へ進んで公認心理師の国家資格を取得することが必要になりますが、心理学専攻のカリキュラムは、こうした進路にも対応できるよう整備されています。
しかし、心理系の専門職に就くためには、クライアントや周囲の人々と円滑なコミュニケーションを行い人間関係を調整する社会的なスキルや、実務上の武器となる法律の知識など、多面的な能力を高いレベルで兼ね備える成熟した社会人であることが求められます。心理学専攻でこうした能力を磨くことは、どんな業種・職種への就職においても有効となります。
取得可能な資格・検定
- 公認心理師 学部カリキュラム対応
- 司書
卒業研究テーマ例
- 高校生の部活動における集団のまとまりの強さに関する研究
- 幼児期の空想作品との関わり方が青年期の共感性に与える影響
- 大学生が自分の生き方にメディアから受ける影響についての研究
- ソーシャルサポートは嫉妬後のネガティブな行動を抑制させるのか
- 大学生におけるSNS疲れにつながる要因の検討
- なぜ人は衝動買いをしてしまうのか
- 大学生の親和欲求とその対象者に関する研究
- 顔全体の魅力度とパーツごとの魅力度は一致するのか
- 変化の見落としにおけるオブジェクトの特徴と注意の向け方の研究
- 事前の音楽聴取は意欲の向上にどう影響するか