金沢学院大学

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教員紹介

教授
文学部 文学科 歴史学専攻

本多 俊彦

TOSHIHIKO HONDA
専門分野:
日本中・近世史 日本古文書学
私が今、考えること

 情報の氾濫する現代社会を生きる私たちは、それらを適切に理解し、対処していかなくてはなりません。そのときに必要となる能力が、「歴史的思考力」です。歴史を学び、さまざまな事柄の背景や因果関係、歴史的推移を正確に把握する能力を磨くことは、考え抜く力やチームで働く力といった社会人基礎力の向上につながります。

MESSAGE
受験生・学生へ一言

 「歴史学」は、文字によって書かれた史料(文献)を基本的な材料として、過去を生きた人たちと対話する学問です。ただし、史料は自らいろいろ喋ってはくれませんし、書かれている内容がすべて本当だとも限りません。史料を読む際には、先入観を可能な限り排除し、あらゆる角度から丹念に観察し、慎重に読み解くことが必要となります。耳を澄ませて、史料の声なき声を聴く。まるで、テレビドラマの捜査官や検死官、探偵のようだと思いませんか?
 洞察力と思考力を磨くために、大学で「歴史学」を学んでみませんか?

学歴
  • 富山大学 人文学部
  • 富山大学大学院 人文科学研究科(修士課程)
学位 修士(文学)
職歴  高岡法科大学 法学部 准教授
専門分野 日本中・近世史、日本古文書学
担当科目  日本史概説Ⅱ、古文書学演習Ⅱ、文献資料研究法Ⅰ、近世史演習Ⅰ・Ⅱ 古文書学実習Ⅰ・Ⅱ、プレ卒業研究演習、卒業研究、 キャリアデザインⅡ・Ⅲ、地域歴史学特論Ⅰ・Ⅱ(院)、特論演習(院)
所属学会 日本古文書学会、日本史研究会、地方史研究協議会、加能地域史研究会、北陸史学会、 加賀藩研究ネットワーク、越中史壇会、岡山地方史研究会
私のおすすめの本
  • 『室町の王権 足利義満の王権簒奪計画』著:今谷 明(中公新書)中央公論社、1990年
  • 『中世人との対話』著:笠松 宏至(中公新書)東京大学出版会、1997年
  • 『「太平記読み」の時代 近世政治思想史の構想』著:若尾 政希(平凡社ライブラリー)平凡社、2012年
主な研究業績・
作品等
  • 「文書料紙調査の観点と方法」(小島浩之編『東アジア古文書学の構築―現状と課題―』2018年)
  • 「青地家伝来の織田氏発給文書について」(『東京大学史料編纂所附属画像史料解析センター通信』第79号、2017年)
  • 「前田利常後見期の加賀藩知行宛行状について」(湯山賢一編『古文書料紙論叢』勉誠出版、2017年)
  • 「福井藩の知行宛行状について」(『古文書研究』第80号、2015年)
  • 「加賀藩における本多政重登用の再検討」(『高岡法科大学紀要』第26号、2015年)
  • 「加賀藩知行宛行状の古文書学的検討」(『加能地域史』第56号、2012年)
現在の主な研究・
制作テーマ等
  • 加賀藩をはじめとする近世大名家関連文書の古文書学的検討
  • 日本中・近世の古文書料紙研究
  • 東寺旧蔵文書分析を中心とした室町期政治史・寺院史
主な社会活動
  • 公益財団法人成巽閣理事、公益財団法人藩老本多蔵品館評議員
  • 金沢市文献史料調査委員会委員、加賀藩研究ネットワーク運営委員