金沢学院大学

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教員紹介

講師
基礎教育機構

板垣 真任

MASATO ITAGAKI
専門分野:
19世紀アメリカ文学・文化
私が今、考えること

 毎年春になると、どうして日本の大学はどこでも初年度に外国語を履修しなければいけないのか、考えるし、考えたことを、初回授業で話したりします。一案ですが、大学における外国語の勉強とは、「猫」をcatと言うことを覚えることではなく、そう呼ぶときに起きる心のざわめきを、自分の暮らしから世界情勢にまで応用して思考することの練習なのかもしれません。

MESSAGE
受験生・学生へ一言

 大学在学中、もしくは大学進学に向かって、自分がこだわっている物事や大好きなものを大切にしてください。それは目に見えない自分なりの考え方や感じ方も含まれます。それをどんどん増やしたり研ぎ澄ましたりしてください。それがあなたの学生生活を支える核となります。誰にも侵入できない内面の領域を強く固く持ってください。ただ、ここまで書いてきて台をひっくり返すようですが、大学はあなたのそういう自分の世界を変容させ、捨てさせ、批判的・分析的に検討させる場でもあります。

学歴
  • 成蹊大学文学部英米文学科
  • 成蹊大学大学院文学研究科英米文学専攻
学位
  • 修士(文学)
職歴
  • 令和5年 本学着任
専門分野
  • 19世紀アメリカ文学・文化
担当科目
  • 基礎英語Ⅰ・Ⅱ
  • 英語プレゼンテーション初級Ⅰ・Ⅱ
  • 英米文学概論Ⅱ
  • 英米文学講読Ⅰ
  • Japanese Culture through English
所属学会
  • 日本英文学会
  • 日本アメリカ文学会
  • 日本メルヴィル学会
私のおすすめの本
  • 『文化と社会を読む 批評キーワード辞典』大貫隆史、河野真太郎、川端康雄編著。研究社。
  • 『近代文化史入門』高山宏。講談社学術文庫。
  • 『死者の奢り/飼育』大江健三郎。新潮文庫。
  • 『書記バートルビー/漂流船』ハーマン・メルヴィル。光文社新訳文庫。
主な研究業績・作品等
  • 「声を書くということ―「ビリー・バッド」における草稿とビリーの吃音」下河辺美知子(監)、髙瀬祐子、日比野啓、舌津智之、巽孝之(編著)『アメリカン・マインドの音声―文学・外傷・身体』小鳥遊書房、2019年、209-234頁。 
  • 「響きのテクスト―The Scarlet Letterのディムズデイル論」artes liberals. 第32号、日本工業大学共通教育学群、2022年、12-20頁。 
  • 「声と暴力、そして個人―“Billy Budd, Sailor”における言語障害」『成蹊大学人文研究』第25号、成蹊大学、2017年、1-20頁。 
現在の主な研究・
制作テーマ等
  • 18-19世紀アメリカ文学における発声・吃音・聞き取りの表象