金沢学院大学

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教員紹介

講師
教育学部 教育学科

孫工 季也

TOSHIYA MAGOKU
専門分野:
英語教育史 英語教育政策 教育社会学
私が今、考えること

 「人は自由だ」と耳にします。「そこまで自由かな?」と思います。「人」は「社会」の中を生きるので、「社会」に縛られる面があるでしょう。他方、「人は不自由だ」というのも「どうだろう?」と思います。「人」は「社会」の中で「上手いこと」やって生きてもいます。つまり、「人」と「社会」は作られつつ作る関係なんでしょうね。そんなことを「人々と英検」という点から考えています。

MESSAGE
受験生・学生へ一言

 「何かを語るということは、何かを語らないということだよ。」これは私の先生がよく言っていたことです。英語教育に携わっていると、「これからは日本人も英語を話せないとだめだね」とよく言われます。しかし「日本人」や「英語」とは誰で何か、あるいはそう言う根拠が語られることは少ない気がします。
 私たちの生活には色々な「当たり前」がありますが、多くの場合「当たり前」は語られません。でも、時に問い直すべき「当たり前」がある気がします。何かが語られる時、何が「当たり前」となり、語られていないか、時に立ち止まって考えてみてください。

学歴
  • 京都大学大学院人間・環境学研究科
学位 修士(教育学)(和歌山大学)
職歴
  • 和歌山県公立中学校 臨時的任用教員(外国語・英語)
  • 四天王寺大学 非常勤講師(上級英語, 英文法 等)
  • 京都ノートルダム女子大学 非常勤講師(Academic Writing, English Seminar 等)
専門分野
  • 英語教育史
  • 英語教育政策
  • 教育社会学
担当科目
  • 英語科教育法Ⅱ
  • 英語プレゼンテーション
  • 文化比較論
  • 英語
所属学会 
  • 日本英語教育史学会
  • 中部地区英語教育学会
  • 日本言語政策学会
  • 関西社会学会
私のおすすめの本
  • ヴェーバー, M. (1904=1989). 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』岩波文庫
  • 寺沢拓敬 (2014). 『「何で英語やるの?」の戦後史―《国民教育》としての英語, その伝統の成立過程』研究社.
  • 下地ローレンス吉孝 (2018). 『「混血」と「日本人」―ハーフ・ダブル・ミックスの社会史』青土社.
  • 本田由紀 (2020). 『教育は何を評価してきたのか』岩波新書.
  • 上間陽子 (2020). 『海をあげる』筑摩書房.
主な研究業績
  • Ueno Maito, Magoku Toshiya and Nishiyama Atsuko (2019). The possible features of natural English pronunciation for Japanese learners and native speakers of English. ISAPh2018 International Symposium on Applied Phonetics Proceedings. 126–130.
  • 孫工季也 (2021). 「中学英語教科書における文化の語られ方―超えられつつある境界と残された課題」『神戸英語教育学会紀要』, 1(36), 71-80.
  • 孫工季也 (2021). 「高校英語教科書における批判的思考力育成の内実―社会問題に関する設問分析を中心に」辻伸幸・上野舞斗・青田庄真・川口勇作・磯部かり(編)『『英語教育の歴史に学び・現在を問い・未来を拓く―江利川春雄教授退職記念論集―』(pp.303–311.).渓水社.
現在の主な研究テーマ
  • 戦後日本社会における英検の広がり