金沢学院大学

第1回入学前セミナー
学生インタビュー記事

4年間は自分が変わるために
必要な時間だった。

文学部4年
宮城咲希さん

Miyagi02

――小さい頃から本を読むことや国語が好きで、「文学」を学びたいと思いこの大学に入学したとのことでしたが、高校までの「国語」の学びと、大学での「文学」の学びで違うところは何ですか?

まず、好きなものを学べるということは大学のいいところだと思います。同じ学科・専攻の学生であっても、全員が全く同じ授業を取るわけではなく、自分で「選んで」授業を取って時間割を組み立てます。この「授業の取り方」が高校と大学では大きく違う点になると思います。でも、自分の好きなものばかりだけでもダメで、好きではないものであっても、「自分に必要だ」と思うものは取らないといけません。自分に何が必要か」ということを考えて、授業を取ることが大事だと思います。それから、「国語」を学ぶことと「文学」を学ぶことはやはり違います。「文学」を学ぶときには、一つの作品を深く理解するために、作者の生い立ち、作品の背景を調べていきます。このような作業をしてからもう一度作品を読むと、初めて読んだとき(初読)とはまた違った読み方ができるようになります。授業によっては、作品をチームで調べて発表していくこともあります。題材の理由を考えたりもして、作品について詳しくなれるというのが良い点だと思います。

――今はちょうど卒業論文を執筆中だと思いますが、何のテーマで研究をしているのですか?

宮沢賢治の『やまなし』を研究しています。『やまなし』は、小学校の国語の教材で使用されることが多く、石川県でもそうです。私も小学生の頃に、国語でこの作品に出会って、とても不思議であると同時に、想像力がかきたてられて、思い出深いものになっていました。この作品をもっと知りたいというのと、この作品を授業でどのように扱い、子どもたちに教えたらいいのかということを考えたくて研究をしています。

――学業以外の部分では、どんな4年間でしたか?

清鐘祭(学園祭)の実行委員や、鹿島少年自然の家での子どもを相手にしたボランティア活動など、多くの人と関わり、接することが増えました。大学生になるまでは、それほど積極的ではありませんでした。どちらかというと静かなほうで。でも、大学生になって周りに積極的な人が多くて、そういう人たちと一緒に時間を過ごす中で、気分も受け身にならずに、人と関わっていきたいと思えるようになりました。どんな人と友達になるか、誰と一緒にいるか、ということはとても自分に影響を与えるのだと思います。 miyagi01
清鐘祭の実行委員会では3年生のときに公共物課の課長をしました。備品の管理のリーダーです。すべての部署と調整をしなくてはいけないので、話し合う機会も時間も多いです。仲間とぶつかることもありました。でも、何が一番いい方法なのかを考えて、乗り越えていくことができました。

――4年間で得たものは?

高校までの友達から「変わったね」とよく言われるんです。明るくなったねとか、よくしゃべるようになったね、とか。健康的になったとか、生き生きしてるね、とか。そんなに暗かったわけではないと思うのですが(笑)、でも、やっぱり変わったんだと思います。積極的な人たちと一緒に仲間として過ごしてきたからかもしれません。この4年間で得たものは「仲間」です。一緒に頑張ってきた人たち、楽しさも辛さも共有できる人たちがいたからこそ、この4年間を有意義に過ごせたのだと思います。 miyagi02
そして、今後の人生でも一緒に頑張っていきたいです。一生友達だと思いたい人、辛い時に助けてくれる人ができました。

――宮城さんのこれからについて教えてください。

もともと文学を学びたくてこの大学に入学しました。当時は職業として先生になろうとか、そういうことは考えていませんでした。でも、鹿島少年自然の家でのボランティアを通して子どもと関わる経験もして、「子どもに教える」ということに興味がわきました。教職課程も履修しました。卒業後は塾の講師として働く予定です。まずは子どもたちと向き合って「教える」という経験をしてみたいと思っています。

――では最後に入学予定者のみなさんへのメッセージをお願いします。

いろんなことに挑戦して頑張ってほしいです。私もいろんな挑戦をして、その結果、自分を変えることができました。自分を変えるための4年間にしてほしいと思います。

 


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