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2019年度第7回オープンキャンパス体験授業(8月24日・25日)
テーマ「歌のイメージと表現」
第5回6回オープンキャンパスの体験授業では、歌や楽器、イラストレーションを通して表現の多様性を感じながら、マザーグースのナンセンスでリズミカルな世界を楽しんできました。授業では、高校生のみなさんと学生スタッフの愉快な歌声が響いていました。歌いはじめは、みんな小さな声でしたが、次第に歌声がそろってきて笑顔になっていました。それぞれに楽しいイメージが膨らんでいったのではないでしょうか。
そこで今回は、「歌のイメージと表現」をテーマとして、マザーグースの世界だけでなく、日本の子どもの歌も取り上げました。それは、学生スタッフ2年生Aさんが実習で指導した「そらでえんそくしてみたい」(作詞:悠木一政 作曲:早川史郎)の歌です。そして、歌のイメージを表現したAさんオリジナルの絵本も紹介しました。
まず、「そらでえんそくしてみたい」の楽譜を見て、みんなで一緒に歌ってみました。子どもが雲のバスにのって、空に遠足に行くという歌です。場面は、青い空、夕焼けの空、夜の空と展開していきます。雷さんやお城のお姫様も登場します。この歌の視聴覚教材の作成が、Aさんの実習の課題でした。さて彼女はどのような工夫をしたのでしょう?
試行錯誤の結果、時間経過を表現するために、屏風のように開いて場面を次第に広げていける絵本を考えました。変化する空の色は絵具のグラデーションで、雲は綿を使って、雷やお姫様のドレスはいろいろな布を貼って工夫しました。Aさんのイメージが歌とともに展開していくことで、見ている人もまた、それぞれの想像を広げて歌っていたことでしょう。
表現は多様です。いろいろな表現の仕方があります。同じ表現方法でも、表現する人によってその表現は違ってきます。今度、保育実習室にお越しの際は、天井を見上げてみてください。「Hey, diddle, diddle(えっさかほいさ:谷川俊太郎訳)」の世界を、「こどもかれっじ」の子ともたちが、紙粘土でモビールに表してくれました。是非見上げてご覧ください。