金沢学院短期大学

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教員紹介

教授
幼児教育学科

寺田 達也

TATSUYA TERADA
専門分野:
日本文学
私が今、考えること

華やかなエンターテインメントとしての楽しい文学もあれば、人生や自己を深く見詰め考える難解な文学もあります。いずれにせよ、文学は自己を他者や世界へ、あるいは内なる自己へと開いてつなげてくれるものです。私は日本近代文学を専門としていますが、外部へと開かれた文学の力を常に忘れずに、日々研究を続けています。

MESSAGE
受験生・学生へ一言

残念なことですが、日本では昨今、「文学」をはじめとする人文学系の学問の危機が叫ばれています。しかし、古今東西あらゆる時代や地域においても、人間が言葉を使って感じ、考え、生活し、他者とコミュニケーションをし、様々な物語や意味を消費し蓄積して生きている以上、文学や人文学が人間にとって不要だということはありえないと思うのです。学生諸君には、人生にとって不可欠な、生きる糧となる「文学」の醍醐味を、ぜひ大学で学んでほしいと思っています。

学歴
  • 東京大学 文学部
  • 東京大学大学院 人文社会系研究科(博士課程)
学位 修士(文学)
専門分野 日本文学
担当科目 日本語、領域言葉、保育内容(言葉)、卒業研究、他
所属学会 日本近代文学会、日本文学協会、東京大学国語国文学会
私のおすすめの本 二葉亭四迷『平凡』(一応、専門なので。『浮雲』と言いたいところですが、学生向けにはこれを。)
※あとは新潮文庫や岩波文庫、集英社文庫、講談社文庫でも何でもよいので、自分で興味のある作家や作品、面白そうだなと思った文庫本を手当たり次第、読んでみてください。素晴らしい本との出会いは、よき友との出逢いに似ています。自分の力で、自分に合った素晴らしい本を探してみましょう!
主な研究業績・作品等
  • 「新編浮雲」(『掘り出しものカタログ2青春×小説』明治書院 2009年2月)
  • 二葉亭四迷『其面影』論-《シムボリズム》の拒絶-(『国語と国文学』75巻1号 1998年1月)
  • 習作「長編小説 無間奈落」論(『太宰治研究』10 和泉書院 2002年6月) 
  • 新現代文『学習指導の研究』単元「近代の文章」<「たけくらべ」 「金色夜叉」>(筑摩書房 2004年3月)
  • 「絵本における「語り」の分析―児童文化財への「語り」論の応用―」(『金沢学院短期大学紀要』第17号、2020年3月)
  • 「犬ころポチ」物語の読み聞かせ教材化―児童文化財としての二葉亭四迷「平凡」―」(『金沢学院大学教育研究所紀要』(電子版)第1号、2017年3月)
現在の主な研究・
制作テーマ等
二葉亭四迷を中心とする明治文学、日本近代文学。また文学とその他の諸学問・諸芸術、歴史、社会との関係を検討し、外部から「文学」を捉え直すこと。