金沢学院大学

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地域連携

地域をフィールドに、実践的な学びを。

過疎化や少子高齢化など様々な課題を抱えている地域社会に対して、大学・短大が集積する知識や情報、若い人材力を生かし、住民の皆さんとともに課題解決や地域の活性化を進めることは、地域の拠点となる大学の役割の1つといえます。本学では、地方自治体や企業・団体との連携協力を積極的に進め、様々なプロジェクトに取り組んでいます。実際に地域社会に出て、その課題解決に当たることは、学内の学びだけでは得られない実践力を養い、社会の仕組みを理解する貴重な機会となり、将来、地域で活躍する人材として、学生を大きく成長させています。

地域連携推進センターが活動をバックアップ

平成26年4月、自治体や企業、団体、商店街、地元住民との連携窓口となる地域連携推進センターを開設しました。「地域社会もキャンパス」を合言葉として、地域と連携した教育をしています。本学は大学7学部8学科、短期大学3学科からなる幅広い専門知識を持つ教員を擁しており、学生と教員、地域の方々が協働して地域社会が抱える様々な課題の解決に取り組んでいます。教室での学びだけでなく、社会に出て、「社会に貢献したい」、「活動を通じて成長したい」という学生の後押しをしています。また、地域社会との窓口として、地域課題に意欲を持って取り組む学生、教員を支援するだけでなく、地域や行政機関、企業、団体とのマッチングをおこなう役割も担っています。

県内8市、財務局、企業と協定
地域で学び、多彩なプロジェクト

金沢学院大学では2014年から石川県内の自治体との連携に乗り出し、これまでに金沢市、小松市、白山市、加賀市、野々市市、七尾市、能美市、そして19年3月には珠洲市との間でそれぞれ包括的な協定を結び、多くの協働プロジェクトを展開しています。

主な活動内容

1.「オリンピック種目に親しもう」

2020年の東京オリンピックに向けて各自治体では多くの啓蒙イベントが催されており、その催しに本学から派遣されたトップアスリートらがオリンピック種目の模範演技を披露し、気運の盛り上げに一役買っています。

2.「まちなかサロン」

長寿社会を背景に、健康栄養学科の学生と教員が健康寿命増進に向けた「食」に関する講座やイベントを各地で展開しています。金沢市民病院とは共同で地域住民を対象に「まちなかサロン」を開いています。一方、子育ての重要性も高まっており、教育学科の学生たちが各自治体の幼稚園教諭と連携しながら遊び体験などの行事に協力していくことになっています。

3.各自治体との協働プロジェクト

各自治体との具体的な協働プロジェクトとしては、金沢市では2013年に「和食・日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを契機に、金沢の食文化・加賀料理を国内外に発信しました。ブランド力を高めるため、毎年、健康栄養学科の教員・学生を中心に、食文化ゼミナールなどを催しています。金沢職人大学校に関しては左官、瓦、建具など計9種の職人の技を映像で後世に残すアーカイブ化プロジェクトに乗り出し、芸術学部の学生らが撮影から編集まで全工程を担当しています。

4.マラソン組織委員会との連携協定

金沢マラソンで本学は金沢マラソン組織委員会と連携協定を結んでおり、2014年のプレ大会から毎回、短期大学と合わせて350人を超える学生が運営ボランティアとして参加しています。完走タオルのデザイン、インターネット中継などは芸術学部が担当しています。

加賀市との連携においても、人間健康学部の学生が、加賀温泉郷マラソンでランナーの誘導やレース後の栄養補給に当たるとともに、経営情報学科の学生らが大会の地元に及ぼす経済波及効果などを調査しています。

5.文化の継承

小松市では曳山子供歌舞伎の存続と継承を図ろうと、芸術学部の学生らが密着取材を通して、6年連続でドキュメンタリー映像を制作しています。また、珠洲市とは今後、奥能登国際芸術祭の作品展示や運営活動、健康寿命増進の共同研究、バリアフリーの啓発・普及などで連携を深めていきます。

6.自治体や企業などとの連携・研究促進

国の出先機関との連携も強化しています。地域経済をテーマに調査・研究に取り組んでいる本学は2014年に北陸財務局と連携協力協定を結び、特別講義のほか、共同研究を進めています。
その他、地元企業との連携も盛んです。本学が持つ豊富な知見と研究成果、学生の若い感性やアイデアを生かして地域産業の活性化や発展に貢献しています。

上越教育大学とも交流
教員養成の高度化など6項目推進

本学は2018年春、文学部に教育学科が開設されました。これに先立つ2017年12月、上越教育大学と包括的連携・協力協定を結びました。国内の他大学との協定は同年3月の石川県立大学に続き2例目となりました。
上越教育大学との協定は、教員養成の高度化、単位互換、教育プログラムの開発、共同研究、学生・教職員の交流など6項目からなり、本学卒業生の上越教育大大学院への受け入れなども申し合わせました。
一方、石川県立大学とは、食や健康をテーマに、体に有害とされる活性酸素を取り除くことができる成分や、病気への効果が期待できる栄養成分の研究、さらに、そのデータを基にアスリートの食事指導や病院食の開発に取り組む研究が検討されています。